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北方領土の2島返還は93%の領土を放棄することになる。

北方領土の2島返還は93%の領土を放棄することになる。
安倍晋三首相とロシアのプーチン大統領が今年の12月15日、首相の故郷・山口県で会談することが決まりました。この会談で安倍晋三首相は北方領土問題の前進を図り、一定の成果を出したい考えで、今後、両政府間の協議が活発化することが予想されます。

今回は敗戦後からの北方領土について記します。

昭和20年(1945)8月9日未明、ソ連は我が国に対して、一方的に日ソ中立条約を破棄して宣戦布告をし、満ソ国境に展開する174万人のソ連極東軍に命じて、当時の満州に怒涛のごとく侵略しました。

我が国は同年8月14日に中立国を通してポツダム宣言を受諾し降伏を声明しましたが、ソ連は8月16日には、当時日本領であった南樺太へ、8月18日に千島列島へも侵攻して占領しました。同年9月5日までの間に北方領土のすべてを占領しました。

ソ連の一方的参戦は火事場泥棒と同じ行為であり、それは昭和20年2月11日のヤルタ会談に基づくものでした。米国等の連合国とソ連の間でヤルタ秘密協定を締結し、ドイツ敗戦後90日後のソ連の対日参戦および千島列島、樺太などの日本領土の処遇も決定したのです。

我が国はヤルタ会談の開催やヤルタ秘密協定も全く知りませんでした。このことを知っていたならばポツダム宣言の受諾を遅らせたか、戦争続行になった可能性もあります。

ロシア側からすればヤルタ秘密協定で連合国が旧ソ連に参戦する条件として樺太の南部及びこれに隣接するすべての島と千島列島の領有権を認めたので、正当な権利で北方領土を領有していると言うことなのです。

このことからプーチン大統領が来日されても北方領土の問題は解決できないと思っています。

またロシアにとって北方領土を含むオホーツク海は、我が国が考えている以上に対米戦略上の重要な地政学的要素があります。

北方領土で一番大きな択捉島は沖縄本島の3倍の面積があります。次に国後島ですが、沖縄本島よりも大きな島です。次に色丹島、歯舞群島があり、便宜上これらの島を北方四島と呼んでいます。北方四島が返還され場合、一つあるいは二つの県ができるほど大きな面積を持っています。

歯舞群島の貝殻島から納沙布岬までの距離は約3.7キロあります。泳いで渡れる距離なのです。北方領土は我が国の固有の領土です。しかも遠い島の問題ではないのです。国民の関心は低すぎます。

ロシア(旧ソ連)は敗戦後のドサクサに紛れて占領された択捉、国後、色丹、歯舞諸島いわゆる北方領土を占領したのですが、ロシアでは北海道本島の東、根室海峡からカムチャツカ半島の南、千島海峡までの間に連なる列島をクリル列島と呼んでいます。北方領土は南クリル諸島といっています。

ロシアから見ればクリル列島は太平洋に出られる軍事的要所なのです。冬季にはロシアの太平洋艦隊はオホーツク海に閉じ込められます。しかし冬季に凍らないのが択捉水道と国後水道だけです。さらに、この海域は自由に潜水艦も通行できる深さがあるのです。

ロシアは米国との核抑止力を維持するため、オホーツク海に核弾道ミサイル搭載原子力潜水艦(SSBN)を配備しており、ロシア防衛のためにも択捉島、国後島を抑えていることが重要なのです。特に2013年、配備されたR-30という核ミサイルは、新型潜水艦発射弾道ミサイル(БРПЛ)です。実戦配備に伴いSS-N-30と呼ばれています。射程が8000キロです。オホーツク海にいながらにして、潜水艦からアメリカの主要都市を狙える、というわけです。

このようにロシアにとってクリル列島は敵側攻撃原潜の侵入を阻める防衛線であり、太平洋に出て原潜による米国への核攻撃ができる軍事的な要所なのです。北方領土を日本に引き渡してしまうと、米軍の脅威にさらされる事態になってしまいます。

ロシアにとって、北方領土を失うことは自国の安全保障環境を著しく悪化させてしまいます。歯舞諸島・色丹島の2島だけならば軍事的影響はほぼないので、返還される可能性は高いかもしれませんが、歯舞諸島・色丹島の面積は北方領土の7%に過ぎません。

安倍総理に言いたいのですが、プーチン大統領と信頼し合った友人関係にあるということですが、我が国の領土の7%の獲得と93%の放棄のために日露平和条約締結交渉をすることは、英霊を冒涜する行為だと思います。

私には「約束を守らないロシア」というイメージ強いのです。その根拠にあるのがソ連は日本の負けを見越してから、不可侵条約を破って満州や北方領土に攻め入り、あつかましくも米国のトルーマン大統領に、北海道もくれとか日本を半分に分けようなどと提案した国です。また投降した日本兵や民間人を約57万5千人がソ連領内に連行し強制労働させました。極寒での強制労働や飢えなどで約5万5千人が死亡したと推計されています。

すでに安倍総理はプーチン大統領と10回以上も会談されているということですが、日本からの経済協力は戴くが領土の返還には応じないとの結論であれば日本外交の失敗です。安倍総理、プーチン大統領が一体、何を目論んでいるのか、冷静に見極めてください。



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他力隆行

おはようございます。
「我が国の領土の7%の獲得と93%の放棄。」を
もう少し、噛みくだいて話して下さい。
勉強不足で済みません。
by 他力隆行 (2016-11-13 07:42) 

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