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「先天の気」とDNA

「先天の気」とDNA
神職の朝は早く、午前6時には境内の清掃を行っています。境内の清掃時、少しばかり暑さが和らぎセミの鳴き声もなく汗の出ることも少なくなりました。やっと暑い夏も終わり秋の気配が感じられるようになりました。

8月中は何かと忙しくブログを更新することもできなくなるほどでした。私の場合、神職のほかに鍼灸師・柔道整復師という仕事もあり、社務所の片隅で治療を行っています。特に鍼灸を希望される患者さんの中に難病指定の疾病に悩まされているお方もおられ、お盆休みの前は多く来院されます。そのことから鍼灸治療に忙殺され、疲れてブログを更新することができない状態でした。

久しぶりに更新します。

ところで来院される患者さんの中には「私の病気は遺伝しますか」という質問されることが多くあります。このことから今日は「遺伝子」について記載します。「遺伝子」とは、両親から子孫へ、細胞から細胞へと伝えられる因子のことです。細胞一つ一つには「核」があり、核の中には46本の「染色体」があります。46本の染色体は、23本は父親のものを、さらに半分の23本は母親から受け継いだものです。

この染色体をほどくと、「デオキシリボ核酸(Doexyribo Nucleic Acid) 、通称“DNA”が現れます。DNAは2本の鎖が規則正しく螺旋状になった「二重螺旋構造」になっていて、「ヌクレオチド」と呼ばれる単位の繰り返しでできています。つまりDNAは「物質」です。このDNAの入れ物の役割を果たしているのが「染色体」です。

「物質」であるDNAには設計図、つまり様々な情報が記録されていますが、その中でも特に遺伝情報について書かれている部分を「遺伝子」といいます。つまり「遺伝子」は「情報」です。「遺伝子」に書かれている内容全体を表した言葉が「ゲノム」ということになります。

次に病気と遺伝子の関係を記載します。病気の原因は、「遺伝子」が原因の「遺伝要因」と生活習慣が原因の「環境要因」があります。現代医学では難病など「遺伝要因」の影響が左右すると報告されています。

しかし花谷家は代々糖尿病の「遺伝要因」があります。叔父や従兄弟に糖尿病が多いのですが、糖尿病になっていない従兄弟もいます。それは食生活や生活のリズムを守っているからだと思います。「環境要因」によって守られているからです。

話しは少し跳びますが、鍼灸医学を通じて東洋医学を勉強しますと、2000年前の医学書「黄帝内経」の「素問」「霊枢」に遺伝子について記載されている箇所があります。当然、東洋医学に、「気」の哲学があります。これは生命の根源を指しています。

「気」は「先天の気」と「後天の気」に二つに分別できます。「先天の気」は両親から授かる根源的な「気」です。父親の「陽精」(精子)と母親の「陰精」(卵子)が合体・結合する瞬間に生まれるものです。

このことから「先天の気」はDNAに相当します。父母から受け継がれた「先天の気」は人間の「生・老・病・死」の全ステージに関わっていると考えられています。

「後天の気」とは、飲食物からつくられるもので「先天の気」を補うための栄養素と考えて下さい。また生きてゆくための「生活のリズム」や「環境要因」も「後天の気」には含くまれています。

東洋医学の面白さは父母から受け継がれた「先天の気」は、人間の誕生成長発育~死の過程を正常たらしめている根本的なエネルギーと考えています。先天性の疾患や、発育不良など「先天の気」つまり「遺伝子」が原因と思っていたのです。それも驚くことに2000年以上の前からです。

東洋医学では、がんや糖尿病、脳卒中、高血圧、心臓病などの生活習慣病は、「環境要因」つまり「後天の気」の不養生と考えています。「老」「死」というのは、「先天の気」の消滅のプロセスで「自然界の法則」あるから逆らうことはできません。ただ病気に関しては「後天の気」からの要因であるから食生活や漢方薬や鍼灸治療によって病気と上手く付き合って生きてゆく、と言う考えを東洋医学では持っています。



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