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世界一、勉強する中国の大学生

世界一、勉強する中国の大学生
毎週、月曜日の午後1時から東洋医学概論という講義を受け持っています。専門は神道や「万葉集」、上代の歴史が専門なのですが、鍼灸師・柔道整復師の資格を取得しているために、「東洋医学概論」という特殊な講義を受け持っています「。東洋医学概論」は中国では一番講義が難しい「中医理論」という科目です。北京・上海の中医薬大学では臨床に長けた一番ベテランの先生が受け持たれる科目です。

約38年前に中国に短期留学していた頃のお話しです。1年半あまり中国各地の中医学院の講義を受けました。それはそれは恐ろしい講義でした。日本と違い真剣勝負の講義でした。吉林省の中医学院で中国人の学生と共に学ぶのですが、中国人の学生から「明日、早朝から中医理論の講義があるから今晩から水を飲まないように、明日の朝食のときも水分を出来るだけとらないように」と注意してくれました。何のことかも分からなかったのですが、言われたとおり実行しました。講義が始まって、そのことが始めて理解できました。

午前8時半から講義が始まり、約3時間ぶっ通しの講義でした。約50名受講していましたが、遅刻者はなし、居眠りする学生もなし、途中抜け出す学生もなし、全員が真剣に先生の講義を聞き、筆記するのに必死でした。講義が終了しても先生と学生の討論する時間があり、結局講義が終了したのは4時間後でした。お手洗いに行くこともなく、それだけ先生も学生も真剣勝負なのです。

寄宿舎で昼食時、中国人の学生に聞きますと、「私たちは選ばれて、中医薬大学に入学したのであるから、勉強するのは当たり前」という答えが返ってきました。大学に入学すること自体、エリートだったのです。中国の学生には、高いプライドというものがあったのです。

私は伊勢市の皇學館大学で学びましたが、私たちの時代、先生方の講義を真剣に受講していましたが、講義が終了するとクラブ活動や家庭教師などのアルバイトに行くものが大勢おりました。全寮制の大学ですが、講義以外は比較的自由な雰囲気がありました。

しかしながら私が短期留学した中国の大学を見ますと、皇學館大学と同じ全寮制ですが、半端なものではありません。アルバイトする時間もなければ恋愛するほどの時間的余裕もなかったのです。毎日、大量の宿題があり、寄宿舎に帰っても、食事が終わると勉強が始まります。日曜日や夏休なども、毎日早朝から図書館に行き、粛々と勉学に励んでいます。

短期留学が最終段階を向え上海中医学院で学ぶことになりました。留学生の中には米国からきたバーバラやフランス・ベルギー・タイから来た同級生もいました。そこで院長の黄先生の講義を受けることになりました。例の如く、中国人の張君から「前日から水分調節をするように」と注意がありました。例の如く前夜から早朝にかけて水分調整をしていました。他国から来た留学生と中国人の学生が一同に会しての講義でした。

黄先生が教室に入ると、米国から来たバーバラのジーンズでTシャツ姿を見て、黄先生は真剣な顔つきで「勉学する格好ではない。あなたは私の講義を受ける資格はない」といって退出させてしまいました。それから講義が延々と続くのですが、途中バーバラがどこから借りたのか人民服姿で教室に現われました。黄先生は彼女が真剣に学ぼうとする意欲に察したのか、座りなさいと命ぜられました。

約3時間の「中医理論」の講義でしたが、上海語が混じっているために理解するのに必死でした。それは私だけではなく、中国人の学生たちも同じでした。あれから38年も経ちますが、中国の大学の講義は昔と変わらないのです。米国の大学の講義も受けましたが、中国の大学ほど、厳しいものはありません。一番勉学に励む大学生は中国だと思います。中国人が世界一の大国を目指していますが、大学生の質から見れば可能だと思います。日本の大学生や専門学校の学生のように、講義中に居眠りはするわ、携帯電話のメールを送信するわ、アルバイトに精を出すわ、男女交際に一生懸命になるようでは、中国人の大学生に負けるのは当たり前です。日本の学生の質の悪さでは、当分日本は二等国に転落したままだと思います。





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